心のノート【性癖】

どうも、まぺと申す者です。

 

今回は「第二回 やまたかヒョロワー性癖布教選手権」が開催されるとの事で、私の性癖について語りたいと思いこの記事を書きました。

 

こういった記事を書くのは初めてで拙い文章になるかと思いますが気にしないでください。

 

またこの記事では一部作品を取り上げているのでネタバレを食らいたくない人はそこだけ目を逸らしてください。

 

 

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今回私が語る性癖は精神的リョナです。

 

…待って!ブラウザバックしないで!

大丈夫!怖くないから!

 

リョナと言ってもR-18ではないです。PG-12くらいです。安心してください。今回はオカズとしてではなくアニメや漫画の中での表現・演出として精神的リョナの良さを語りたいと思います。

 

 

そもそもリョナって何?

リョナとは、他者が物理的な暴力や拷問などの苦痛に晒されて苦悶の表情を浮かべたり、性的なニュアンスの悲鳴を上げたりするシチュエーションを指す。もしくは、そうした猟奇的なシチュエーションに対する性的嗜好を指すインターネットスラングである。(wikiより)

 

…ふーん、まあその精神的verとでも思ってください。

イオンとかで迷子になって泣いているロリを見た時にゾクゾクしたことありますよね?それです。

 

リョナと精神的リョナ

私はリョナと精神的リョナは切っても切り離せない関係だと考えています。「いや、精神的リョナなら肉体的ダメージは無いのでは…?」と思うかもしれません。

例えばあなたに愛する娘がいたとしてその娘が病気で亡くなった場合と、不審者に拉致監禁されご飯も与えられず餓死するまで陵辱され続けバラバラ死体にされた場合、どちらが胸糞悪いですか?大半の人は後者の方が胸糞悪いと思うはずです。病死も良いですが。

肉体的苦痛に共感できるからこそその人自身も精神的に苦痛を感じるのです。言ってしまえば精神的リョナはリョナの二次被害という面が大きいですね。

もちろん被害者自身がPTSDを発症したり、言葉だけのいじめによる自殺なんかも精神的リョナに含まれます。度合はともかくとりあえず心が傷ついていれば精神的リョナですね。当たり判定デカくない?

 

精神的リョナの魅力

ここまで読んで「胸糞悪い気持ちになって何が良いんだ?明るい作品を見て明るい気持ちになった方がいいじゃん!」と思ったかもしれません。

もちろん私は明るい作品も好きです。

では何故ここまで精神的リョナを薦めているのか気になりますよね?

 

感情の振れ幅

結論から言うと感情のパラメータの振れ幅が大きいからです。

甘いものばかり食べているとしょっぱいものを食べたくなりますよね。どれだけキラキラした作品でも名作と呼ばれる作品にはきっとシリアスなシーンがあるはずです。でもそれはお上品なケーキと一緒に出された紅茶のようなもの。よりケーキを引き立たせるためのお口直し。うん、とても理にかなっている。でも、でもね。私はケーキを食った後にラーメンを食いたい。なんなら交互に食べたい。まあケーキとラーメンが並んでたら違和感しか感じないけど。他の人からは下品な食べ方をしていると思われるかもしれない。でもね…脳が幸せだと感じるならそれで良いんです。ケーキの甘さはよりラーメンを引き立て、ラーメンのしょっぱさはよりケーキを引き立てます。こんなに完璧な相互作用はないです。よくケーキとラーメンどちらが美味しいかという話がありますよね。美味しさのベクトルが違くて比べられないという。なら一度の食事で両方味わえば良いんです。

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一つの作品で推しの笑顔と泣き顔が見られたら最高じゃあないっすか……

ケーキもラーメンもどちらも美味しいと感じるように、ポジティブな気持ちもネガティブな気持ちも同じだけ心動かされたならどちらも良かったと感じます。

キャラクターが可愛ければ可愛いほど、作品が明るいほど、突然襲いかかる惨い展開によりプラスだった感情はマイナスにどんどん下がります。

 

なのに…なのに…

 

心の陰茎はムクムクと起き上がってくる。

 

推しの明るい顔が見られればそれだけで十分なのに…

 

そんな顔もするんだ… (ビクンビクン

 

これ以上ひどい展開にはならないよな…?

 

もう、やめてくれ…

 

うわあああああああああああああああああ!!!

 

 

 

そして絶頂してしまいます。

 

ジェットコースターってありますよね?あれと同じです。高ければ高いほどスリルと楽しさは比例して大きくなります。私たちは作者の作った感情のジェットコースターに乗せられている訳ですね。

まあジェットコースター乗れないんですけどね。

 

表情

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2つ目は表情です。

さっきポロッと言ったのですが私は精神的苦痛を受けているキャラクターの表情が大好きです。

肉体的苦痛と精神的苦痛とで見せる表情は似ているようで違います。肉体的に痛みを感じた時の表情は反射に近いです。腕を斬られるシーンがあったとしてもまあ誰だって痛いと感じるしそんな顔になるよねという感じです。

ですが精神的に痛みを感じている時の表情は違います。心の痛みは目に見えません。そして状況・度合い・他者の存在など様々な要因によってその表情はコロコロ変わります。泣いたり苦しんだり怒ったり、真顔だったりレイプ目だったり、時には限界を超えて笑顔を見せたりもします。こんなの国語のテストで感情を読み取る問題として出題されたら難しすぎますね。

少しメタい話ですがグロいシーンに比べて精神的に来るシーンは絵的には派手ではありません。

だからこそ作者はそのキャラクターの表情に力を入れているはずです。毛一本まで細かく。俺の絵だけでこいつの感情を読み取ってくれ…と。複雑な感情が入り混じった顔を描くというのは本当に難しいことです。なので読者もそれに向き合って読み取るべきです。

私は物語がどんどん暗くなるほど1コマ1コマのキャラクターが見せる表情に見惚れてしまうため読むのが遅くなってしまいます。それだけ絵には力があるんですね。

 

痛みの感染

何を言ってるのか分からないと思うのでまずこちらをご覧ください。

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(進撃の巨人より)

上半身だけになったフランツをハンナが必死に心肺蘇生しているのを見てアルミンが絶望しているシーンです。

ハンナは精神的にやられてしまって平常ではありませんね。上1コマだけでも大分キツいシーンですがそこにまだ正気を保っているアルミンを添えることでこの状況の異常さを引き立てています。

絶望しているアルミン可愛いですね。

1人の肉体的ダメージが三次被害まで起こしているわけです。更に読者はこの3人それぞれに感情移入して読むわけなので読者自身は四次被害者となるんですかね。

キャラクターの重要度や状況にも寄りますが絶望が絶望を呼び地獄が加速していくわけです。これが痛みの感染です。人間に他者に気持ちに共感できる機能が備わっていて良かったと思います。

 

性癖が歪んだお話

リョナとの出会い

…昭和58年初夏。

小学生だった私はアニマックスとキッズステーションを交互に見ながら夏休みをダラダラと過ごしていた。

ある日、姉がリビングでTSUTAYAから借りてきたアニメを観ていた。

姉「日常系のアニメだよ」

どうやら田舎の学校の子供達が部活やらでワイワイするアニメのようだ。キャラクターは目がクリクリでオタク向けだなぁと思った。

ワイ「ふーん…」

それまで日常系のアニメを観たことが無かったので正直何が面白いのだろうと思った。

後ろでご飯を食べながら一緒に観るワイ。

そのアニメは異様な雰囲気があった。やたらセミが鳴いてるしOPもEDもなんか暗いし。

女の子は鉈持ってるし… ん?

 

もうお分かりになった方もいるかと思います。

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そうです。ひぐらしく頃にです。

知らない人のために簡単に説明すると可愛い女の子が痛いことしたりされたりするアニメです。

初めて見た日常系アニメがひぐらしってどうなの?いやひぐらしは日常系アニメではないのだけど。

当時小学生でもちろんグロ耐性もある訳ではないので「うわぁ…」と口元を押さえながら見ていました。

 

この作品のアニメは1期と2期があります。業?卒?なにそれおいしいの?

その中でも編ごとで複数のエピソードがあるのですが1期はひたすらバッドエンドなんですよね。これを借りてきた姉は正気か疑いました。

それから数年。当時ひぐらしを観てたな〜と思い2期を自分で観ました。いやこれが面白いんですよね。衝撃でした。ただの一部のマニアックな人向けのスナッフフィルムのアニメ版だと思っていましたが違いました。姉は正気でした。

残虐な世界があったからこそ普段の日常的な平和はこれほどまでに美しいのだと感じることができたのです。いやむしろ惨劇なんてない。あったのは悲劇と喜劇だったのだと。

 

おすすめ作品紹介

ひぐらしを紹介したのでついでに他の自分の性癖を歪めた作品を紹介したいと思います。たくさん紹介したいですが今回は3つに絞って紹介したいと思います。

 

メイドインアビス

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あらすじ

人類最後の秘境と呼ばれる、未だ底知れぬ巨大な縦穴「アビス」。その大穴の縁に作られた街には、アビスの探検を担う「探窟家」たちが暮らしていた。彼らは命がけの危険と引き換えに、日々の糧や超常の「遺物」、そして未知へのロマンを求め、今日も奈落に挑み続けている。

 

こんな可愛らしい絵柄なのに内容はとても残虐でそして美しいです。そしてえっち。

アビスという大穴に少年少女が潜っていく冒険ファンタジーなのですがこのアビスは潜るほどにどんどん過酷な世界になっていくんですよね。

そして視聴者をふるいにかける回があるのですがそれがまあグロいんですよね。主人公のリコが痛いことになるのですが注目してほしいのは介抱するレグくんの方です。

 

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手に毒針が刺さってしまい腕を切断しようとするシーンです。そもそも自分がもっと善戦できていればこんな事にはならなかったのに…とレグは後悔します。更に腕を切断するために腕をへし折らなきゃいけないのでレグくんのメンタルはもうボロボロです。

 

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ああ…やっちゃったね…w

明日が期限のレポートをとりあえず言われた通り書いてるけど合ってるのか分からない…みたいな感じが良いですね。ここに来て認識の甘さを突きつけられる感じがたまりません。

 

これより下層の話をするとPG-12からR-15に上がってしまうのでやめておきます。

 

GUNSLINGER GIRL

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あらすじ

イタリア政府・首相府は、表向きには障害者への様々な支援を行う組織として公益法人社会福祉公社」を設立する。しかしその実態は、身体に障害を持った少女たちを集め、身体の改造と洗脳を行い、反政府組織に対する暗殺をはじめとした超法規的活動を行わせる闇の面を持った組織だった。少女たちは、「義体」と呼ばれる人工の肉体と引き換えに、時に危険すら顧みられることなく銃を手に戦う運命を背負わされた。

 

あらすじからかなり不穏ですね。少女たちは洗脳され義体となる前の記憶はほとんど消されてしまいます。

その少女たちは一家殺害事件の被害者だったりスナッフムービーの撮影に使われていたり…心の傷も相当深いわけです。だから洗脳で記憶を封じ込めるんですね。

 

…結局一番精神的ダメージを食らっているのは読者なのでは?

 

ですがこの作品、胸糞というにはあまりにも美しすぎる…完成度が高すぎるんです。

うーん、言い換えるとすれば胸尿ですかね?

 

…おしっこの話はやめておきます。

 

なるたる

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あらすじ

小学6年生の玉依シイナは小学校最後の夏休みに祖父母の住む島に行き、海で溺れかけたところを星の形をした変わった生き物『ホシ丸』に助けられる。ホシ丸は少年少女の意識とリンクし、変幻自在の能力を発揮する「竜の子」の一体であった。他の「竜の子」の持ち主(リンク者)との出会いを経て、シイナは「竜の子」を用いて世界をリセットしようとするリンク者たちの戦いに巻き込まれていく。

 

大体こいつのせい

いやほんとさ、超えちゃいけないラインってあると思うんだよ。まさか自分でも許容できる感情のパラメータの下限を超えてくるとは思わないよね。しかも半分の6巻でさ。俺のこと鬱にさせるために描いてない?俺はさ、本当にシイナのことが好きだったからさ、本当にNTRの気分を味わったよ。今までのは何だったの?いやこれハッピーエンドのつもりで描いたって本当?すごいね。

この作品のおかげで感情の振れ幅が広がったのでおすすめです。読め。

 

おわりに

思うままに書き殴ったので概ね伝えたい事は書けたんじゃないかなと思います。本当に読みにくい文章になってしまってごめんなさい。一人称がめちゃくちゃなのは普段からです。

この記事をきっかけに普段こういったジャンルに手を出さない人が少しでも興味が湧いてくれたなら嬉しいです。

ここまで読んでくださってありがとうございました!